名誉館長
平成9年に水の駅「ビュー福島潟」がオープンする際、ポスターや広告宣伝に代わるものとして、福島潟を全国にPRし、自然文化に対する市民への啓発を図るため歩く宣伝塔を目指して名誉館長制度を設けました。
ビュー福島潟名誉館長再任にあたって この度、水の駅・ビュー福島潟の11代名誉館長をお引受けした大熊です。かつて名誉館長を務めさせていただきましたが、再びお引き受けした理由は、2022年に新潟市が出水市(鹿児島県)とともに日本初の「ラムサール条約湿地自治体認証」を受けたことにあります。 新潟市には16の潟があり、それぞれで自然と市民の豊かな共生関係が構築されており、それが認証の理由だと思います。 そのなかでも福島潟は特に人と自然の共生関係が深く、リーダー格の潟です。今後、地域の住民を主体としながらも、行政と連携を深め、民間企業の支援を仰ぎ、「国際湿地都市」の代表的湿地として発展を目指したいと思います。そのためにも福島潟の魅力を様々なかたちで市内外に発信して行きたいと思います。
2024年5月 大熊 孝
新潟大学名誉教授、NPO新潟水辺の会顧問、日本自然保護協会参与。 1942年 台北生れ、引揚げ後高松・千葉で育つ。 東京大学大学院博士課程修了(土木工学専攻)。 専門は河川工学と土木史。 自然と人の関係、川と人の関係を住民の立場を尊重しながら教育・研究し、国・県・市の各種委員会委員を務めた。 2015年~2021年 新潟市潟環境研究所所長。 2008年 新潟日報文化賞受賞。 2020年『洪水と水害をとらえなおす』(農文協)で毎日出版文化賞受賞。 2021年 土木学会功績賞・出版文化賞受賞。
※九代目名誉館長 大熊孝講演録 (PDF形式1.8MB) 2021年福島潟シンポジウムより