福島潟フォトコンテスト_

福島潟フォトコンテスト

30年以上つづく 歴史あるフォトコンテスト

福島潟の景観、風物詩、植物、鳥などの自然や、人と潟との関わりをテーマにした「福島潟フォトコンテスト」を毎年開催しています。

第30回福島潟フォトコンテストバナー

第30回福島潟フォトコンテスト 総評

 毎回同じ時期に審査で訪れる福島潟ですが、今年はとても雪の少ない印象でした。 そんな中、記念すべき第30回を迎えた今年も多くの作品を楽しませて頂きました。 審査を重ねるごとに新しい福島潟の魅力を知ることができ、頻繁に撮影できる地元 の皆さんが羨ましい限りです。
 水・花・木々・山・日の出日の入り・野鳥・動物・昆虫…そして人やイベント・ビュー などの景観。四季折々これだけの被写体が楽しめる場所はそう多くはありません。 だからこそ未だ見ぬ福島潟の魅力はたくさんあると思います。
 平穏な日常が戻りつつある中、以前と同じような賑わいのある福島潟のヒューマン ストーリーや美しい自然、豊かな生態系など、これからも足繫く通ってご自身だけの 一枚を撮影して頂けると嬉しいです。
                      2024年3月 審査員 米 美知子

第30回福島潟フォトコンテスト入賞作品  (敬称略)

応募者総数151人(新潟市内109人・市外34人・ 新潟県外8人)、応募作品総数434点の中から、米美知子氏による厳正な審査の結果、以下の33点が入賞しました。
評・米美知子

福島潟大賞(1点)

福島潟大賞「水を歩む」渡邉周子

大賞「水を歩む」渡邉周子

 まるでイタチが水の上を歩いているようにも見えますね。シャッターを切ったタイミングが良く、脚やシッポなども濡れていることで臨場感が伝わってきます。さらにまわりの緑を映した水面が水鏡となることで、実像と虚像の対比が素晴らしいです。福島潟の豊かな自然を美しい描写で作品に昇華させています。

優秀賞(2点)

優秀賞「凍み渡る吾子の道なき道の先」小菅伊織

「凍み渡る吾子の道なき道の先」小菅伊織.

 美しいブルーマゼンタの雪面をお子さんが歩いていますが、雪が凍っているせいか、お子さんの足跡が付いていない浮遊感が面白いです。ファミリースナップだと思いますが、良い時間帯に撮ったことで、福島潟ではあまり見たことがない雰囲気のスナップ作品です。

優秀賞「芽吹の春」立川政義-

「芽吹の春」立川政義

 芽吹いた草の頭だけ白くなっているのは、野焼き後ならではの光景ですね。一面を緑と白の絨毯で覆われた大地の向こうには桜並木も美しく見えます。やがて背の高い草木で覆われてしまえば全く景観が変わってしまうので、この時期ならではの美しい春景色です。スクエアーフォーマットでの構図も上手ですし、フィルム撮影なのも嬉しいです。

入選(10点)

入選「飛翔」青木亮介

入選「飛翔」青木亮介

 光線状態が素晴らしく、三羽の鳥が美しく輝いていますね。背景に少し霧が出ていることで、まわりが柔らかい描写になったこともこの三羽を引き立てています。

入選「雪降る塔」宇田川里志

入選「雪降る塔」宇田川里志

 ストロボで写し止めたインパクトの強い雪の描写と、粉砂糖のようにサラッと乗った雪の対比が面白いです。雪降る季節にもかかわらず、野外ステージの緑葉が色彩を添えているのも良いですね

入選「予定外の空色」大越治紀

入選「予定外の空色」大越治紀

 これだけの美しい色に焼けることはそうはありません。作者も予期せぬ光景に心躍らせながら撮影したことでしょう。背後の山並みがシルエットでなく、薄っすらと雪をまとっているのも良いですね。

入選「春の潟散歩」小川原美加

入選「春の潟散歩」小川原美加

 コチドリと同じ目線でのアングルに、遠くから息を止めてそっと撮影していたこ とが想像できます。小さなコチドリが、広大な福島潟を楽し気に散歩する様子が作 者の眼差し越しに見えるようです。

入選「夢の中」坂井好

入選「夢の中」坂井好

 日の出直後だと思いますが、まだ羽の乾いていないトンボの、羽や尾の先に付いた朝露の輝きが美しいですね。ぼんやりと見える太陽の光がやがて強くなることで、羽が乾き飛び立てるようになることも想像させてくれます。

入選「しばれる朝」清水佐代子

入選「しばれる朝」清水佐代子

 仲睦まじく歩く親子の様子が早朝の光に浮かび上がっています。手前を多めに入れたタテ位置の構図が良く、お父さんとお母さんが子供のペースに合わせて、ゆっくりと歩いていく静かな時間も感じます。

入選「こっちだよ」豊岡克志

入選「こっちだよ」豊岡克志

 2 匹の蜂が花粉をたくさん付けて飛ぶさまを見事に捉えています。大きな蓮の花も美しく、「こっちだよ」という物語性のあるタイトルで、この2 匹の関係性も表現されているようです。

入選「湿原の花束」細河士郎

入選「湿原の花束」細河士郎

 金色のヴェールに包まれたサワオグルマが美しい作品です。日中でもキレイな花ですが、霧のある早朝に撮影したことで幻想的な雰囲気になりました。

入選「ゲット」山崎勝明

入選「ゲット」山崎勝明

 セイタカシギが小魚を捕まえた瞬間の様子が伝わってきます。さらに小さな水しぶきが体のまわりに円を描いているのが良いですね。菜の花と思われる黄色い花が映っていることで季節感も伝わってきます。

入選「夕日と遊ぶコミミズク」山﨑純一

入選「夕日と遊ぶコミミズク」<br>山﨑純一

 羽を広げたコミミズクに夕日が当たり美しい羽色になっていますね。音もなく風を切りながらこちらへ飛んで来る様子や表情をしっかりと写し、飛行するコミミズクを見事なフレーミングで捉えたのが素晴らしいです。

 
 

佳作(20点)

佳作「安心、安全」新井浩

佳作「安心、安全」新井浩

 まさにこの看板の上なら安心、安全ですね。ツバメの子供たちのようですが、文字が読めるのでしょうか?それともお母さんに教えられたのかと楽しい想像が膨らみます。

佳作「ミルクティー」泉田佳織里

佳作「ミルクティー」泉田佳織里

 タイトルからお若い方の作品だと感じました。霧があるので朝焼けでしょうか、空と霧の優しい色合いが美しく、ブルートーンの雪帽子も可愛らしいですね。

佳作「ホワイトハウスかな」岩名信行

佳作「ホワイトハウスかな」岩名信行

 抜けるような青空に輝く雪景色と、ビューの色合いがマッチしています。トップライト気味の陽射しで出来た木の影もいいポイントになっています。

佳作「愛しき朝」大越県司

佳作「愛しき朝」大越県司

 オニバスの花とハート型の葉が見つめ合いって愛を語らっているようですね。日本北限の自生地である福島潟で、作者もオニバスも幸せな朝を迎えたのが伝わってきます。

佳作「菜の花畑のお出迎え」太田安恵子

佳作「菜の花畑のお出迎え」太田安恵子

 菜の花と子供たちの帽子がお揃いの黄色なのも良いですね。麗らかな春の陽射しの下、賑やかな子供たちの声が聞こえてくるようです。

佳作「朝暉の瞳」大西理奈

佳作「朝暉の瞳」大西理奈

 鏡のような水面に静寂に包まれたその時を感じます。美しい光景の中にさり気なく配した雁晴れ舎も静かにこの瞬間を見守っているのでしょう。

佳作「ハス池芽吹く」小形俊幸

佳作「ハス池芽吹く」小形俊幸

 見た瞬間その可愛らしさに魅了されました。水面から顔を出した真ん中の葉が小さなキノコにも見え、浅めの絞りによって主役感が大きくなっています。

佳作「幻想」小野幸司.

佳作「幻想」小野幸司.

 水面に映る蓮の花の描写が柔らかく、タイトルの通り幻想的ですね。被写体として人気の蓮の花ですが、映り込みを撮ることで雰囲気ある表現になっています。

佳作「潟の寸景」熊倉秀達

佳作「潟の寸景」熊倉秀達

 冬の日本海側でこれだけの青空になるのはほんの数日だと思います。新雪に埋もれ始めた足跡が並木道の奥へ視線を誘導し、見ていて爽やかな気持ちになる作品です。

佳作「霧の二重奏」桑野広大

佳作「霧の二重奏」桑野広大

 春とはいえかなり冷え込んだ朝なのでしょう。柔らかな光の中、菜の花の向こうの桜が霧に包まれて幻想的です。音が聴こえるようなタイトルも素敵ですね。

佳作「明けの刻」小林千恵子

佳作「明けの刻」小林千恵子

 金色に染まる霧と羽を広げるカワウのシルエットが美しい作品です。タテ位置で撮影したことで5 本の杭がバランス良く画面に収まりました

佳作「ゆらぎの中で」小林まき子

佳作「ゆらぎの中で」小林まき子

 野焼きの炎が作り出す揺らぎで、炎の暑さと勢いが伝わってきます。燃えカスが舞い上がる中、ビューが揺らぎの向こうにゆらゆらと見えるのも良い感じです。

佳作「蓮を駆ける」田中鶴亀

佳作「蓮を駆ける」田中鶴亀

 バンの親子の微笑ましい姿を見事に捉えています。先を行くお母さんに遅れまいと懸命に子供が走っているようです。まだ軽いのでどこでも走れますね。

第30回福島潟フォトコンテスト佳作「夜空へ」西方澄子

佳作「夜空へ」西方澄子

 2000 個のLED ライトで浮かび上がったオオヒシクイが月に向かって飛んでいくようです。道路に車のヘッドライトとテールランプの両方の軌跡があるのが良いですね。

佳作「警戒中」西山雅之

佳作「警戒中」西山雅之

 タイトルの通り、黄金色の稲穂から顔を出すハクチョウは少し緊張感が見えるようです。警戒しながらもご馳走を食べている様子が伝わってきます。

佳作「明日は大寒」長谷川明

佳作「明日は大寒」長谷川明

 タイトルの大寒からは想像できないほど緑あふれる福島潟と、雪をまとった山並みが美しいです。左手前から曲線を描きながら山並みに続く感じも良いですね。

佳作「ひなたぼっこ」樋口紘一郎

佳作「ひなたぼっこ」樋口紘一郎

 オニバスの葉に乗ったカエルのまどろんだような表情が良いですね。手前の葉のカエルが作り出したと思える波紋も臨場感があります。

佳作「水鏡」峯島モトコ

佳作「水鏡」峯島モトコ

 トンボとトゲトゲの茎がシンメトリーになっているのがこの作品の魅力です。落ち着いた色合いと画面構成の良さにセンスを感じます。

佳作「冬の朝」山口愛子

佳作「冬の朝」山口愛子

 雪の張り付いた杭に混ざって二羽の鳥がいるのが良いですね。杭と同じように後ろの木が並んでいることで統一感のあるデザイン性になっています。

佳作「朝の光きらめいて」渡邉美恵子

佳作「朝の光きらめいて」渡邉美恵子

 ネコジャラシやまわりの葉が朝露をまとってキラキラと輝いています。まだ赤みを帯びた光が当たっているので、全体が暖色系なのも温かみを感じます。

入賞作品一覧

福島潟大賞

「水を歩む」渡邉周子

優秀賞

「凍み渡る吾子の道なき道の先」小菅伊織
「芽吹の春」立川政義

入選

「飛翔」青木亮介
「雪降る塔」宇田川里志.j
「予定外の空色」大越治紀
「春の潟散歩」小川原美加
「夢の中」坂井好
「しばれる朝」清水佐代子
「こっちだよ」豊岡克志
「湿原の花束」細河士郎
「ゲット」山崎勝明
「夕日と遊ぶコミミズク」

佳作

「安心、安全」新井浩
「ミルクティー」泉田佳織里
「ホワイトハウスかな」岩名信行
「愛しき朝」大越県司
「菜の花畑のお出迎え」太田安恵
「朝暉の瞳」大西理奈
「ハス池芽吹く」小形俊幸
「幻想」小野幸司
「潟の寸景」熊倉秀達
「霧の二重奏」桑野広大
「明けの刻」小林千恵子
「ゆらぎの中で」小林まき子
「蓮を駆ける」田中鶴亀
「夜空へ」西方澄子
「警戒中」西山雅之
「明日は大寒」長谷川明
「ひなたぼっこ」樋口紘一郎
「水鏡」峯島モトコ
「冬の朝」山口愛子
「朝の光きらめいて」渡邉美恵子

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